資金調達を目指すIT企業の事業計画策定とエクイティストーリー構築を支援し、目標額の1.5倍となる1億5000万円の調達成功を実現した事例です。
プロジェクト背景
IT業界で成長を続けるこの企業は、新たなプロダクト開発と市場拡大のために資金調達を計画していました。投資家から資金を引き出すには単なる数字の羅列ではなく、ビジョンを効果的に伝える「物語」が必要です。
私たちは、エクイティストーリーの構築から外部環境のリサーチ・プレゼンテーション資料作成までを一貫して支援しました。
企業が抱えていた課題
魅力的なエクイティストーリーの構築が難しい
技術力やプロダクトの優位性はあるものの、それをストーリーとして効果的に表現するノウハウが不足していました。「AIを活用したソリューションを提供します」と伝えるだけでは投資家の感情に訴えかける力が弱く、競合との差別化も不明確でした。
一貫性のあるプレゼンテーション資料の作成が難航
市場成長率のデータはあるものの、それが自社の戦略にどう結びつくかが明確でないスライドが多く、情報の収集・整理が不十分で外部環境のリサーチと事業計画がバラバラな状態でした。
リソースと専門性の不足
事業計画を策定するスキルを持つ人材が社内に限られており、外部環境分析・ストーリー構築・資料デザインをすべて内製化することが困難でした。
支援内容:3つの柱
1. ストーリーラインの構築
企業の事業計画を深く理解し、「中小企業の成長を支えるパートナーとして、AIで未来を切り開く」というエクイティストーリーを構築しました。創業者の想いと顧客の成功事例を織り交ぜ、技術的優位性だけでなく「社会課題の解決」という大きなビジョンを打ち出しました。経営陣とのワークショップで「中小企業が抱える非効率をなくし、持続可能な成長を実現する」というメッセージに落とし込み、投資家が共感できる土台を整えました。
2. 根拠となる情報の収集
IT市場の成長予測(年平均成長率8%など)や中小企業における業務効率化ニーズの調査データを収集。競合Aが大企業向けに特化する中で自社は中小企業にフォーカスする点を強調し、既存顧客からのフィードバック(「導入後、業務時間が20%削減」)を数字で裏付けとしてストーリーに具体性を持たせました。
3. プレゼンテーション資料の作成
20枚程度のスライドを「企業ミッション→市場環境→事業戦略→財務計画→投資家へのメッセージ」の流れで構成。グラフや図表を多用し、企業のブランドイメージに合わせた色使いでシンプルかつ視覚的に訴えるデザインを採用しました。各スライドでストーリーが途切れないよう流れを丁寧に調整し、一貫性を確保しました。
成果
魅力的なエクイティストーリーの創出
投資家に訴求するストーリーが完成し、プレゼンテーション後に「この企業の目指す未来に共感した」というフィードバックが得られました。
目標額の1.5倍の資金調達に成功
目標額の1.5倍となる1億5000万円の資金調達を実現。投資家から「計画の具体性と説得力に驚いた」との評価を得ました。
社内意識の向上
支援プロセスを通じて経営陣と社員が自社の強みと方向性を再確認。資金調達後もこのストーリーをマーケティングや採用活動に展開し、社内外での一貫性が強化されました。